なつみ丸的 2017年上半期ベストソング・アルバム・MV

なつみ丸的 2017年上半期ベストソング・アルバム・MV

少々遅ればせながらも上半期のベストソング、アルバム、MVを選出し各作品について軽くレヴューを書きました。

では、個人的な好みが強く出ていて幅が狭めですが(笑)どうぞご一読を!

 

※順位はつけずに、リリース順に掲載してあります。

 

―ベストソング5―

1.D.A.N.「SSWB」(2017 / 3 / 29)

昨年12月に配信限定リリースとMVが公開されていたこの曲、リリース年月日は初のフィジカル・リリース版である12inchレコードの発売日を表記。静寂の中で燃え上がる青い炎が怪しげに揺れているような、静かながらも情熱的で危うい雰囲気を感じる。前シングル作「Native Dancer」以上にミニマル、7:50の長さだがひたすら同じベースラインとリズムが繰り返されスティールパンでさえ微動だにしない。しかし飽きがこないのはD.A.N.が見せてくれるメロウでディープな世界の奥深さ所以であろう。

 

2.DYGL「Boys On TV」(2017 / 4 /19)

本曲収録の初フル・アルバム『Say Goodbye to Memory Den』について“喜怒哀楽が入った、人生の側面が満遍なく感じられる作品になって欲しい”と語る彼ら、まさにこの「Boys on TV」では“怒り”が表現されている。英詞が理解できなくとも、低音でドスの効いたギターなど全体に歯切れは良いが重めなサウンドと、淡々と何かを主張しているような歌い口調から“怒り”が感じられる。(実際に和訳を読むと、テレビ番組を例えにみんな同じ格好で同じ冗談で笑う社会の風潮に対する不満の様なものが語られている)

それだけでなくギターの裏打ちと、リードギターのアルペジオ、淡々とリズムを刻むドラム、静かに唸るベース、全楽器の少しずれたバランスの絡み合いが心地良く“楽”の要素も持ち合わせている。ライブで是非聞きたいナンバーだ。

 

3.台風クラブ「相棒」(2017 / 4 / 22 )

台風クラブの楽曲は、自然と体に沁みこんでくる。彼らの楽曲から感じるのは懐古、日常、など音楽から感じとれる“よくある”感情。しかし何度も聴きたくなるのは、人間味が溢れまくっているからか。美しくカッコ良く歌うでもなく、音もシンプル、しかしVo.Gt.の石塚の声もメロディもとにかく沁みるのだ。

「相棒」という曲名から、誰のことを歌っているのだろう?と想像したくなるのだが、歌詞を追うと自分に語りかけるような内容に聴こえてくる。いつもつい歌詞を解釈したくなってしまう筆者だが、しなくても彼らが放つ日本語ロックの魅力は十分に感じられるからしなくてもいいか、と柄にもなく思った。

 

4.Tempalay「革命前夜」(2017 / 6 / 2)

配信限定リリースの本作、聴いてビックリ!こんなにポップなTempalayは初めてだ。 “君をジャックしてしまいたい 惑星の片隅に”の歌詞の裏で鳴るシンプルなキーボードのメロディは、歌詞との相乗効果もあり甘くキュート。またギターの歪みとディレイは弱め、ワウを使ってほんのり“揺れ”を出している程度で、サイケ感が少ない。しかし現実逃避的な描写は健在、“アポロ11号月面着陸”を題材にしているがリアルタイムでこの出来事を知らない彼らは、アポロが月面着陸を成し遂げる前夜に、地球から月をうっとり眺めているロマンチックなシーンを想像し作ったのだろう。今まで以上にドリーミン且つ輪郭がはっきりした1曲だ。

 

5.環ROY「Offer」(2017 / 6 / 21)

フルアルバム『なぎ』収録。広がりのあるイントロの所為か、朝方の澄んだ空気を連想させるような厳粛でただならぬ空気感を纏っている。淡々としたラップからのサビの“ohohoh 今いるここは ohoh 言葉だけ残っていた”のコーラスでより臨場感が増す、とにかく一貫してクールだけれど熱さも含んでいる、今まであまり聞いたことのない類の楽曲で吃驚させられた。Hiphopにはまだ馴染み薄い筆者だが「Offer」も『なぎ』自体もエレクトロ要素も多くあるので、ぜひ多くの方に聴いて欲しい。(深夜か早朝に聴くのがとてもおすすめ。笑)

 

≪その他の候補≫

Enjoy Music Club「100%未来feat三浦直之(ロロ)」、MCperoとUKR「エーデルワイス」、Yogee New Waves「HOW DO YOU FEEL?」、YUKI「さよならバイスタンダー」etc…

 

―ベストアルバム3―

1.『La La Land(Original Motion Picture Soundtrack)』

上半期に一番聴いたアルバムはこれ!サントラにはまったのは、のだめカンタービレ以来(笑)映画見てなくちゃ聴いても良さ分からないでしょ?とお思いのそこの貴方、それは違います!私自身映画を観る前からこのサントラを聴いていたのですが、「Another Day Of Sun」などTheミュージカルな華々しい曲、「City of Stars」の様に切なくロマンチックな曲、「Herman`s Habit」の様にジャジーな曲など様々な要素が詰まっていてとにかく飽きない。そして本当に“心を躍らせる”楽曲ばかりなのです。そして聴いた後に映画を見ると愛着が深まってまた聴きたくなる。私は主人公がオーディションに受からず悩んでおり“誰か私を見つけて”と言っている「Someone In The Crowd」を、面接の前など気合を入れる時に聴くなど既に自分の日常に馴染みまくっております。

 

2.Awesome City Club『Awesome City Tracks4』(2017 / 1 / 25)

3rdアルバムはEDM色が強く、個人的にあまりしっくりこなかった。しかし事前に配信限定リリースされていた「今夜だけは間違いじゃないことにしてあげる」を含めて今作はポップでカラフルにも関わらずシンセサイザーの音はほぼ聞こえず、エレピやキーボードが華を添えており、派手過ぎず心地よい。そして1stや2ndよりは少しアダルティーでロマンチックな空気感だ。シングルが一曲目に入っているが、ずっとテンションを落とさず聴けるハズれ曲なしの名盤。特にラストの「Action!」ではピアノのメロディと細やかなリズムがお洒落に絡み合う+“鎖解き放って Reactionじゃなくmake Action!”という歌詞に感涙し、甘美な余韻を残す作品だ。

 

3.シャムキャッツ『Friends Again』(2017 / 6 / 21)

自主レーベル発足直後も「マイガール」などキラーチューンと成り得る曲を世に送り出してきた彼らだが、方向性が定まっていないと感じていた。そんな中でリリースした今作は“いままでと少し違った作品”と本人たちが公言していた通り、シンセなどは使わず各々の楽器もシンプルに鳴っており、音を楽しんでもらうというよりとにかく曲に込めた想いを伝えたい、のだと感じた。いま若手の勢いを増すインディーバンドが多い中で“変に合わせ過ぎないで”(「台北」より)と彼らは歌う。敬愛するビートルズのように何十年先も色褪せない、普遍性のある楽曲を作りたいという彼らの信念が伝わってくる。

 

≪その他の候補≫

MONO NO AWARE『人生、山おり谷おり』、サニーデイ・サービス『Popcorn Ballads』etc…

 

―ベストMV3―

1.U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS「七曜日」(2017 / 1 / 8公開)

一見不思議な世界観と感じるが、そう言えば“月・火・水・木・金・土・日”と自分も毎日曜日を考えながら生活しているなあと気づかされる。ファミコンの様な映像がなかなか変わっていて面白い。場面の展開も速いのでつい夢中になって観てしまうエンターテイメント要素も詰まった作品。

 

2.サニーデイ・サービス「桜super love」(2017 / 3 / 6公開)

“君がいないことは 君がいることだな”の歌詞が好評の「桜super love」、『DANCE TO YOU』の中では少し印象が弱いと思っていたが、このMVを見て曲の良さに改めて気づけた。実際に近くにいなくても心は傍にいる、そんな人を思いやる強さが感じられるMV、つい涙・・・。

 

3.cero「ロープウェー」(2017 / 5 / 17公開)

フィジカル版のリリースから時間をおいて公開されたこのMV、ある程度リスナーに曲のイメージが定着している中でこんなにも「ロープウェイ」という曲をそのまま実写化できるなんて!と感動した。浮遊感のある境界が曖昧なメロディと8㎜フィルムの雰囲気が最高にマッチしている。

《その他の候補》

スチャダラパーとEGO WRAPPIN`「ミクロボーイとマクロガール」、フレンズ「夜明けのメモリー」、MONDO GROSSO「ラビリンス」etc…

 

上半期は5月~6月に興味深い作品のリリースが多く、なかなか全作は聴き込めず、、、聴き込めていなくても入れた程印象の良い作品もたくさんありましたが素直に聴けたものだけ入れました。

MVについては、ぐっちくんがランキングをやっているのを見て入れてみたら面白いのではと思い実施。曲をより鮮やかに彩ってくれた、また曲の新たな魅力を発見させてくれたMV作品を入れてみました。

 

既に下半期も、わくわくするリリース情報がてんこ盛り!インディーメジャー問わずに、できたら洋楽やジャズなど幅を広げて聴いていきたいです。

ジャンルも国も関係なくとにかく良い音楽にたくさん触れる、を目標にもっと記事もかけたらなと思います。

 


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